求人検索メディアとして世界的に利用されているIndeedですが、求人検索エンジンとして「スタンバイ」の利用を検討している方もいるでしょう。このページでは、スタンバイの特徴やIndeedとの違いなどについてまとめました。
スタンバイは求人検索エンジンとして2015年に開始されたサービスです。運営元はビズリーチを運営する「ビジョナル株式会社」と、LINEアプリやYahoo!の親会社である「旧:Zホールディングス株式会社(現:LINEヤフー株式会社)」の合弁事業会社である「株式会社スタンバイ」です。取り扱い求人件数は2023年3月時点で1千万件以上という規模に上ります。
大手企業が土台を支えていることもあり、日本国内の求人検索エンジンとしてユーザーを拡大し続けており、ITと求人の2つの側面からユーザーや企業のニーズに応えています。
なお、プランとしては有料プランと無料プランがあり、気軽に利用しやすい点もユーザーを増やしている理由の1つでしょう。
スタンバイは2023年の時点で掲載求人件数が1千万件以上となっており、全国各地の企業の採用案内に関する情報にリーチしやすいことが特徴です。また、採用に関する情報を出している企業の種類や業界の幅も豊富で、就職を考えている人や同業種での転職を考えている人、家事や育児などを経て再び働きたいと考えている人など、さまざまなニーズに応えています。
人材募集を行いたい企業は、スタンバイに自社の求人案内を掲載しますが、利用プランとして無料掲載と有料掲載を企業側で選べることもポイントです。
そのため、今までに求人検索エンジンを利用したことのない企業でも、まずはお試し感覚で無料掲載を使ってみて、感触が良ければ改めて有料プランへの移行を検討することができます。
スタンバイを運営する株式会社スタンバイは、LINEヤフー株式会社の子会社であり、求人検索エンジンとして「Yahoo!しごとカタログ」と連携できることも強みです。そのため、普段からYahoo!ニュースなどを利用している40~60代のユーザーとの相性が良い点は見逃せません。
これまで家事や育児を優先してきた主婦や主夫が、子供の成長やライフステージの変化に伴って仕事をしたいと考えたり、定年などの理由で退職した人が再就職の場として新しい会社を探したりする際に、ミドル層やシニア層向けの採用案内を探しやすい検索エンジンの1つといえます。
スタンバイには無料で求人掲載できる「無料プラン」と、掲載に費用が発生する「有料プラン」の大きく2つの料金体系があります。
ここではスタンバイの料金プランについて解説していますので参考にしてください。
無料掲載のプランを選択した場合、当然ながら求人広告を掲載したい会社にとって費用負担は発生しません。また、求職者が費用を負担することもないため、人材を募集したい会社と就職先を見つけたい求職者の両方にとってコスト面で気楽に使えることが魅力です。
反面、有料プランに比べて求人の発見しやすさで劣る面があり、膨大な無料掲載の求人の中から自社の案内を発見してもらうためには相応の工夫やきっかけが必要です。
クローリングとは、スタンバイが「クローラー」というプログラムを使ってインターネット上の求人情報を自動的に収集するシステムです。クローリングによって収集された求人は、改めてスタンバイの無料掲載ページで自動的に転載されるため、企業側で何かしらの働きかけやアプローチを行う必要はありません。
ただし、基本的にクローリングによる掲載順位は低くなります。
スタンバイが設定している仕様に合わせて求人データを作成し、送信することで掲載を目指す方法が「データフィード」です。
自動的にデータ収集を待つクローリングと異なり、データフィードは企業側が能動的にスタンバイへデータを提供して掲載させるうえ、既存の仕様があるため求人原稿を一から作成する必要もありません。広範囲や大規模な求人を無料で行いたい際に有効な手段です。
反面、求人の直接入稿はできません。
そもそもスタンバイは求人検索の結果が表示されるページにおいて、無料掲載の枠と有料掲載の枠がそれぞれ別に設けられており、必然的に有料掲載のほうがユーザーのリーチを獲得しやすくなっています。
また有料掲載といっても初期費用などはかからず、有料掲載枠(スポンサー枠)として掲載した後、実際にユーザーがその求人ページをクリックして初めて料金が発生する「クリック課金型」が採用されていることも特徴です。
クリック単価は職種などによって変動しますが、少なくともユーザーが情報へアクセスするまで料金がかからないことは魅力でしょう。反面、実際に採用できるまでにかかるクリック数や費用はケースバイケースであり、初心者は採用コストをシミュレーションしにくいといった課題もあります。
スタンバイはIndeedと同様に求人検索エンジンとして知られており、基本的な概念や使い方はそれほど大きく違いません。
しかし、スタンバイが国内を中心に運用されている一方、Indeedは世界的に広く普及しており、掲載されている求人件数やアクティブユーザーの数、ターゲットとして設定可能なエリアの範囲など、さまざまな面で違いがあります。
ここでは、スタンバイの強みやIndeedの魅力を個々に解説していますので、両者を比較検討して利用したいサービスを考える際にご活用ください。
スタンバイの特徴や強みとして、Yahoo!との連携ができる点は無視できません。
スタンバイの親会社の1つはLINEヤフー株式会社であり、スタンバイもYahoo!やLINEといったオンラインサービスとの互換性や連携力に優れています。特にYahoo!は日本国内で多くのユーザーを獲得しており、昔からインターネットを利用してきた人にとって使い慣れているという点は重要です。
スタンバイの特徴として、パソコンやスマートフォンなどデバイスごとにクリック課金の単価を設定できる点があります。
単価を高めに設定すれば、金額に比例してユーザーへのリーチもしやすくなります。たとえば、スマホを日常的に利用している若者の採用を強化したい場合はスマホ版の単価を高めに設定し、自宅のパソコンで就職先を探しているミドル層やシニア層をターゲットにしたい場合はパソコン版の単価を高めに設定するといった工夫が可能です。
Indeedの強みとして、スタンバイよりも掲載求人件数が多く、ユーザーの規模や範囲も広い点が挙げられます。ただし、掲載求人が多いためライバルページも多く、積極的な採用活動には定期的なページ更新や情報のアップデートが必要です。
Indeedでは、自社アカウントを開設すれば求人を直接入稿できるシステムを構築しており、企業側にとって求人の掲載や情報の更新の作業負担を軽減しやすいことが重要です。
日常的にGoogleを利用しているユーザーにとって、Indeedのほうが求人情報が検索結果に反映されやすい点も大きな違いです。
スタンバイはYahoo!との連携が強い反面、Google検索にやや弱い側面があり、Google検索を利用しているユーザーにアプローチしたい場合はIndeedのほうが適しています。
特に現在はGoogle Chromeを利用しているユーザーが多く、検索の反映されやすさは総合的に見て大きな差異です。
スタンバイとIndeedにはそれぞれ求人検索エンジンとしての強みやメリット・デメリットが存在しており、一概にどちらが優れていると断定することはできません。
ただし、Indeedのほうが古くから運営されており、アクティブユーザーの規模も大きいため、これまでにオンライン求人などを行ってきた経験のない企業であれば、まずIndeedで採用活動に取り組み、そのうえで次の展開としてスタンバイや求人ボックスといった他のサービスも利用する流れがおすすめです。
Indeedにも無料プランがあるため、費用面でのメリットはどちらも追求できます。
Indeedとスタンバイの違いについて基本的な内容は把握したものの、具体的にどちらが自社に適しているのか分からなかったり、自社で求人検索エンジンを使った採用活動に取り組む余裕がなかったりする場合、Indeedなどの運用を代行してくれる代理店を探して任せることも有効な手段です。
代理店に依頼する場合はコストがかかりますが、オンライン求人について専門的なスキルや独自のノウハウを持っている会社に任せることで、結果的に採用までの時間が早くなり、トータルのコストパフォーマンスや採用人材の信頼性を高められるかもしれません。
スタンバイは2015年にサービスを開始した国産の求人検索エンジンであり、Yahoo!との連携など独自の強みやシステムを提供しています。一方、Indeedは世界的にアクティブユーザーを獲得している求人検索サービスであり、自社アカウントへの直接入稿が可能など利便性に優れている点が強みです。
スタンバイもIndeedも無料プランが用意されているため、まずは自社の採用活動ニーズや両者の違いを把握し、必要に応じて代理店への相談も検討しましょう。
引用元:株式会社DYM公式サイト
https://dym.asia/
※広告費用のほかに、運用広告費の一定割合の料金が運用手数料としてかかります。
スタンバイ
求人ボックス
引用元:アドバ公式サイト
https://www.adva-webteam.com/indeed/
※広告費用のほかに、運用広告費の20%の料金が運用手数料としてかかります。
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