クリック率（CTR）が低い…

Indeedに求人広告を掲載したものの、クリック率（CTR）が低いと悩んでいる方もいるでしょう。この記事では、クリック率が低い要因やクリック率を上げる方法について紹介します。また、Indeed全体の平均クリック率やクリック率は高ければ高いほど良いのかなどについても触れているため、自社の求人広告を見直す際の参考にしてください。

そもそもクリック率（CTR）とは

クリック率とは「クリック数÷表示回数」から割り出される数値です。Indeedにおいては、検索後に表示される一覧画面から、自社の求人広告がどの程度の割合でクリックされたのかといった情報を得ることができます。たとえば自社の求人広告が一覧画面に100回表示され、8名の求職者が1回ずつクリックした場合、その求人広告のクリック率は8％です。

クリック率を知ることで、どれだけの求職者が自社の求人に興味関心を持ったのかを判断する1つの材料となります。Indeedのクリック率を確認する際は、管理画面にログインしてIndeedアナリティクスをチェックしましょう。Indeedアナリティクスではクリック率のほかに、応募率や表示回数も確認できます。

Indeed全体の平均クリック率（CTR）はどれぐらい？

有料掲載におけるIndeed全体の平均クリック率は2021年頃まで1％が相場でしたが、Indeedの表示アルゴリズムの改変後は3％に変動しています。その理由は表示アルゴリズムの改変によって、キーワード検索のマッチング精度が改善されたためです。平均クリック率を参考にしながら、自社の求人広告に改善の余地があるのかどうかを検討すると良いでしょう。

ただし、あくまでもIndeed全体の相場になるため、業種や職種によっては平均クリック率がさらに高くなる場合もあります。

クリック率（CTR）は高ければ高いほど良い？

クリック率が高いことは基本的に良いことですが、求人広告を掲載する目的はあくまでも「より多くの応募を獲得するため」です。応募がないにもかかわらずクリック率が高い場合は、ターゲットではない求職者にばかりクリックされている可能性があります。

クリック課金制のIndeedにおいて、ターゲットではない求職者からのクリックは費用を無駄に消費するだけなので、ターゲットとなる求職者にクリックしてもらうための改善が必要です。

Indeed求人広告のクリック率（CTR）が低い要因

Indeed求人広告のクリック率を高めるには、まずクリック率が低くなる要因について把握することが重要です。そのうえで、自社の求人広告の問題点を理解し、改善策を検討しましょう。

職種名が魅力的じゃない・伝わりにくい

Indeedの検索結果で表示されるのは、会社名や職種名、勤務地、給与などです。求職者は検索結果で表示された情報をもとにクリックするかどうかを判断するため、求職者にとって魅力的じゃない、または伝わりにくい職種名だとクリックされにくいでしょう。クリック率が低い場合は、ターゲットとなる求職者がクリックしたくなる内容かどうかを確認し、問題がある場合は改善する必要があります。

ターゲットじゃないユーザーに求人が表示されてしまっている

クリック率が低い理由として、採用ターゲットではない求職者に求人が表示されている場合もあります。その原因の1つとして考えられるのは、職種名や原稿に本来の意図とは異なるキーワードが入っていることです。

たとえば職種名に「営業」と明示している場合でも、原稿に「美容師から転職したスタッフも活躍しています」「事務用品を扱っています」という一文が入っていることで、「美容師」「事務」と検索した求職者に求人広告が表示されてしまうことも。募集したい職種に興味のない求職者に求人が表示されるため、クリック率が低くなる要因となります。

業界・職種によってはクリック率（CTR）が伸びにくい

クリック率が低い理由として業界や職種も関係しており、たとえば建築や土木、不動産、飲食、サービス業界などはクリック率が伸びにくい傾向にあります。都市部においては販売・営業職なども競合が多いことから、クリック率が低めになりがちです。そのほか、ニッチな職種や資格が必要な職種についても、Indeed全体の平均クリック率を下回る傾向にあります。

ニッチな職種や資格が必要な職種に関しては、無理にクリック率を上げようとせず、クリックしてくれたユーザーを応募までつなげられるよう原稿の改善などに取り組むほうが有効です。

Indeed求人広告のクリック率（CTR）を上げる方法

求人広告のクリック率を上げるには、どのようなことに取り組めばいいのかについて見ていきましょう。

魅力的で分かりやすい職種名にする

職種名を記載する際は、どんな仕事なのかがイメージしやすいとクリック率が高くなる傾向にあります。「営業」「製造」のようにシンプルな職種名だと情報が少なすぎるため、「太陽光パネルの提案営業」「○○に関わるアプリ開発の営業」「自動車のコンソールパネルに関わる組立・製造」など、具体的な特徴を記載すると良いでしょう。

また、PGやPMのように職種名を略称で記載するのは、求職者にとってどんな仕事なのかが分かりづらいだけでなく、略称で検索されない可能性も高いので要注意。略称を入れる場合は、PG（プログラマー）、PM（プロジェクトマネージャー）のように正式名称も一緒に記載するようにしましょう。

給与の表記を工夫する

求職者にとって給与は重要な項目になるため、給与表記を工夫することもクリック率を上げるのに有効です。たとえば年収300万円といった給与表記は、実際の支払いが月給制なのか年俸制なのかなどが分かりづらいため、おすすめしません。給与を表記する際は、時給○○円、日給○○円、月給○○万円以上、年俸○○○万円以上などのように、正確な情報を記載するようにしましょう。

不明瞭な表記だと求職者に不信感を与え、クリックされにくくなってしまいます。幅を持たせて上限が分かるようにする場合も、あくまで妥当な範囲内で行うことが大切です。

タグを活用する

Indeedでは求人情報の特徴をタグで表示することが可能です。Indeedで直接投稿を行う場合は「求人の詳細」の記入画面で任意設定でき、最大3つまで選択することが可能。設定できるタグには以下のようなものがあります。

• 社員登用あり
• 昇給・昇格あり
• 残業なし
• 週1日からOK
• 週2・3日からOK
• シフト自由
• 交通費支給
• 駅近5分以内
• 即日勤務OK
• 急募

タグには求人情報の特徴を分かりやすく表示するほかに、ターゲットとなる求職者に自社の求人の魅力をアピールするという役割もあります。たとえば上昇志向のある若手を採用したい場合、「社員登用あり」「昇給・昇格あり」といったタグで待遇面や将来性をアピールするのがおすすめ。仕事と育児を両立したい主婦・主夫の採用を考えているなら、「シフト自由・選べる」「残業なし」「週1日からOK」「週2・3日からOK」といったタグで働きやすさをアピールすると良いでしょう。

このように求める人材によってタグを使い分けることにより、求人活動をより効果的に行える可能性が高まります。

写真を掲載する（スマホ版のみ）

Indeedのスマートフォンページやアプリでは、求人情報に写真を掲載することが可能です。写真は検索結果の表示画面と求人情報画面のタイトルの上に表示されます。

基本的にテキストで構成される求人広告は、検索結果に表示される項目が限られていることもあり、他社の求人と差別化を図りにくいのが難点です。写真を活用すれば視覚的なインパクトを与えられ、企業や仕事内容をより具体的かつ分かりやすく求職者に伝えられるというメリットがあります。

検索結果の一覧で目立たせるようにするには、同職種と似たような写真にならないように、写真選びにもこだわりましょう。

求人情報の中身を見直す

クリック率を上げるには、仕事内容に記載するキーワードの質と量を高めることも重要です。仕事内容をできる限り具体的に記載することで、仕事に親和性の高いキーワードが自然と盛り込まれ、その仕事に興味のある求職者にクリックされやすくなります。

また、求人情報の中身を見直す際は、ターゲットではない求職者の検索結果に表示されそうなキーワードが入っていないかも確認しましょう。たとえば飲食店のホールスタッフを募集する求人情報に、「キッチン」や「調理」などのキーワードが入っていると、それらのキーワードで検索した求職者に表示されることがあります。

求人情報内のキーワードが必ず検索にヒットするわけではありませんが、広告予算を高く設定していると、ターゲットではない求職者の検索結果に多く表示される可能性が高くなるので注意が必要です。

まとめ

費用を出してIndeedに求人広告を掲載する以上、応募者を増やすという目的を達成しなければいけません。そのためにも、クリック率を上げて、求職者に自社の求人を見てもらう機会を増やすことが重要になってくるのです。クリック率が伸び悩んでいる場合は、職種名や求人情報の中身を見直したり、タグを活用したり、給与表記を工夫したりなどの対策を講じましょう。

ただ、日々の業務で忙しくて、Indeedの求人情報の運用になかなか時間を割けないということもあるでしょう。そういった場合は、Indeedの運用に詳しい代理店に依頼することをおすすめします。自社の課題やニーズに合った代理店を選ぶことで、効果的な求人活動を行いやすくなります。

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